先週のサマリー:米国株上昇、債券上昇、原油下落
こんにちはCantomです。
先週は株式、債券が強く、原油が弱い一週間になりました。
週末の雇用統計が印象的でしたがイメージ通りの動きとなり良い一週間になりました。
僕はSCOで原油のベアで入っていましたので+12%程度となり上々の成績になっています。
しかし注目すべき点として株価上昇の流れはFOMCではなく、金曜日に発表された雇用統計が大きな影響を与えた可能性があります。
詳しくは下で解説していきます。
それでは今週の戦略を練っていきましょう。
Contents
中長期の視点と戦略
長期的なスタンスとしてはFRBの金利引き上げ終了が近いと判断し、米国債券への投資を積極的に検討すべき時期との判断を堅持します。
また中期的には株価全体は緩やかな上昇かレンジ相場を形成する流れが続き、FRBが金融緩和を検討し始めるであろう頃に、本格的なクラッシュが再開すると見ています。恐らくは2023年後半から2024年の早い時期となるとの想定です。急激な金融引締めの悪影響は確実に現れます。
各国の中央銀行は自分たちの影響力を過小評価していたと考えています。コロナ禍以降の高いインフレ率は異次元の金融緩和の影響が大きく、現在進められている金利引き上げとQTは、その間違いを修正するためのプロセスです。今回は急激な引締めという逆方向の政策で同じ間違いが繰り返されると思います。
今回の利上げ後も過去数十年と同じパターンになると考えれば、金利引き下げが近づく頃に資源相場の崩壊、株価クラッシュ、VIXの暴騰、といった現象が起こり始めると思います。インバース商品で短期間で莫大な利益が得られる可能性があります。2023年は債券銘柄を中心に構築し、全体のポジションは軽くしてチャンスに備えておきましょう。(インバース取引を行わない場合は債券は強力なリスクヘッジになります。)
原油先物市場で期先のコントラクトがコンタンゴになっている事に注意が必要です。これはマーケットが将来の供給が需要を上回る期待が高いことを示唆しています。今後、原油の価格下落が加速する可能性があるため要注意です。
2月3日に発表された雇用統計では失業率が3.4%となり市場の予測よりもはるかに良い数字が出てきました。長期的には需要減速による原油相場崩壊があると見ていますが、思いのほか早くやってくる可能性も考慮しておきたいです。金利上昇によるドル高を理由として原油が売られる状況です。少なくとも当面はコンタンゴにあるため、原油が大きく上昇すると考えるのは現実的な考え方ではないように見えます。
短期的な視点と戦略
それでは今週も短期的なチャンスがないか探って見ましょう。
主要な経済指標