こんにちは、Cantomです。
投資をする際にはリスクがあることを覚悟しなければならず、時には市場の予測とは違う方向へ価格が変動してしまうことがあります。ですが、損失を最小限に抑えるための損切りルールを設けることで、より成功に近づくための戦略を立てることができます。今回はその戦略である損切りルールについて簡単に解説をしていきたいと思います。
この記事は「トータルで負けない投資家になるために」で触れた損切りのルールを決めておくことを掘り下げた内容になっています!
1. 損切りルールを決めることの重要性とは?
損切りルールとは、投資家が最大の損失を受け入れることを決めるルールのことです。投資家は、損切りルールを決めることで、損失を抑え、投資の継続が可能となります。また、損切りルールは、投資家の感情的な判断を防ぎ、冷静な判断をすることができるようにします。
損切りは利益確定と同じくらい大切です。生き残る方法を知っていなければ利益を伸ばすことは難しくなります。
2. 損切りルールの設定方法
損切りルールを決める際には、自身のリスク許容度に合わせて設定することが重要です。投資家が最大で受け入れられる損失額を決め、その額に到達した時には即座にポジションを決済するようにします。
損切りルールの設定方法としては、いくつかの方法があります。例えば、以下のような方法が挙げられます。
- パーセンテージ法:自身の投資資産の何パーセントまでの損失ならば受け入れられるかを決め、そのパーセンテージを損切りラインとして設定します。例えば、投資資産が100万円で、最大で受け入れられる損失額が10%であれば、10万円を損切りラインとして設定します。
- ボラティリティ法:市場の変動幅に応じて損切りラインを設定する方法です。市場が安定しているときは、損切りラインを狭く、市場が不安定なときは損切りラインを広く設定するようにします。
- チャート分析法:テクニカル分析を用いて、チャート上のサポートラインやレジスタンスラインなどの値を損切りラインとして設定する方法です。
どの方法を選択するかは、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて決めることが大切です。
僕はパーセンテージ法とチャート分析法を組み合わせています。チャートの読み方を間違えていると判断したらスパッと切ります。
3. 損切りルールを実践することで得られるメリット
損切りルールを実践することで、以下のようなメリットが得られます。
- 損失を最小限に抑えることができるため、投資家の心理的負担を軽減できます。
- 感情的になって判断を誤ることを防ぎ、冷静な判断をすることができます。
- 損切りルールを実践することで、長期的な投資戦略を維持することができます。
損失が出ているポジションを持ち続けてしまい、自分の期待する方向に動くのを祈るような状況には絶対にならない様に気を付けてください。特にFXでスワップや株の配当金に執着すると傷が深くなる場合があります。配当金狙いの長期保有は大型株や主要インデックスETFに絞っておくのが安全です。FXでスワップ狙いが危険な理由についてはこちらの記事が参考になると思います。
4. 具体的な損切りルールの例
以下に、損切りルールの具体的な例をいくつか紹介します。
- 投資資産の10%までの損失ならば許容する。
- 株価がサポートラインを下回ったら即座にポジションを決済する。
- 市場が不安定なときは、投資資産の5%までの損失ならば許容する。
- 投資資産の一部を損切り用に取っておき、その額を超えた損失が発生したら即座にポジションを決済する
サポートラインの設定は移動平均線を使う方法やトレンドサポートラインを使う方法があります。
損切りルールを設定した場合、損切りラインに到達したら即座にポジションを決済することが重要です。決済する方法には、以下のような方法があります。
- 成行注文:現在の市場価格で即座に決済する方法です。成行注文は最も簡単な方法であり、損切りラインに達したら速やかに利用することができます。ただし、急激な相場変動が発生した場合には、指定した価格よりも不利な価格で決済される可能性があるため、注意が必要です。
- 指値注文:指定した価格で決済する方法です。例えば、損切りラインを100円と設定した場合、その価格に到達したら自動的に決済する指値注文を出すことができます。指値注文は、成行注文に比べて指定した価格で取引できるため、損失を抑えることができます。
- トレーリングストップ注文:株価が上昇すると、損切りラインも自動的に上昇する注文方法です。例えば、損切りラインを10%に設定した場合、株価が上昇した場合には、損切りラインも10%上昇するように自動的に設定されます。トレーリングストップ注文は、相場が上昇トレンドにある場合に有効な方法とされています。
どんな時間足でトレードをしているかによって、利食いも損切りもタイミングの判断が変わりますが、利食いと損切りの考え方は基本的に同じです。
どの方法を選択するかは、自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて決めることが大切です。また、損切りルールはあくまで投資戦略の一部であり、常に市場を注視して状況に応じた修正が必要となってきます。
参考になれば嬉しいです。