米国株式インデックスS&P500に連動するベア型ETFについて解説します!
こんにちはCantomです。
この記事では人気の米国株式インデックスのS&P500に連動したETFを3種類紹介します。正の相関があるブル型と負の相関があるベア型の商品にわかれますが、この記事では負の相関があるSH、SDS、SPXSについて解説します。ベア型のETFはS&P500(SPX)インデックスが下落した時に価格が上昇するタイプの商品です。長期保有は絶対にしてはいけない性質の商品ですが、上手く利用すると相場の地合いが悪い環境で利益を上げる事ができます。
ブル型のS&P500インデックスETFについてはこちらの記事をチェックしてください。
Contents
ベア型S&P500インデックス連動型ETFのポイント
SHの様なベア型のETFをタイミングを絞って保有することで利益を出すことができますが扱い方を間違えると非常に危険です。
- 短期間のトレードであれば下落相場で利益を出せる
- 長期保有すると資産価値は限りなくゼロに近づいていく
- 最初に出口戦略を決めておかないと、下落相場でも大きな損切りのリスクがある(ショートスクイーズ)
基本的にS&P500のブル型ETFとベア型ETFの両建てはあまりメリットがないと思います。下落相場に効果的なヘッジはキャッシュ、ゴールド、債券(暴落時)です。下落相場で利益を狙う場合はキャッシュを十分に持っているタイミングに限定し、デイトレードかスイングトレードに絞る方針でこれらのETFは扱うと良いかと思います。
SHについて
SHは、S&P500のインバースETFのため、S&P 500指数が下落すると、逆に価格が上昇し、S&P 500指数が上昇すると、SHの価格が下落するという動きをします。つまり、S&P 500に対するショートポジションを取ることができるETFです。チャートを見ても分かるように長期保有には決して適さないため、エグジットのプランをしっかりと考えてからトレードをするように気を付けてください。
正式名称 | Short S&P500 |
ティッカー | SH |
管理会社 | ProShares |
マネジメント費 | 0.89% |
ホールディング | 詳細は公式ページ |
公式ページ | https://www.proshares.com/our-etfs/leveraged-and-inverse/sh |
SDSについて
SDSはS&P500のインバースETFですが、SHと異なり2倍のレバレッジをかけたETFです。 (SPX)インデックスの価格変動と連動した商品ですが、変動率は日割りベースで200%になっています。そのため長期的な変動幅は単純にSHの2倍とはならない点に注意してください。特に長期保有をすると凄まじい勢いで減価していく点に注意をしてください。
正式名称 | UltraShort S&P500 |
ティッカー | SDS |
管理会社 | ProShares |
マネジメント費 | 0.90% |
ホールディング | 詳細は公式ページ |
公式ページ | https://www.proshares.com/our-etfs/leveraged-and-inverse/sds |
SPXSについて
PXSはS&P500のインバースETFですが、3倍という更に高いレバレッジをかけたETFです。 (SPX)インデックスの価格変動と連動した商品ですが、変動率は日割りベースで300%になっています。そのため長期的な変動幅は単純にSHの3倍とはならない点に注意してください。特に長期保有をすると凄まじい勢いで減価していく点に注意をしてください。
正式名称 | Direxion Daily S&P 500® Bear 3X Shares |
ティッカー | SPXS |
管理会社 | Direxion |
マネジメント費 | 1.01% |
ホールディング | 詳細は公式ページ |
公式ページ | https://www.direxion.com/product/daily-sp-500-bull-bear-3x-etfs |
まとめ
ブル型のS&P500関連ETFと比べると非常にリスクの高い商品です。僕個人の考えとしてはS&P500のベアETFに手を出すのであれば、そういった局面では債券ETFの方が方向性が読みやすい事が多いかと思います。株式のベアETFはリスクが高いという事を知ってもらうために情報を共有しています。取引をする前に参考にしてみてください。
参考になれば嬉しいです。