米国長期債連動ETFのTLTとTMFについて解説します!
こんにちはCantomです。
僕はFRBの政策金利の決定に注目しながら投資判断をすることを提案していますが、僕が扱う投資銘柄には米国長期債連動型ETFも入ってきます。ブル型のETFであるTLTとTMFについて解説するので、実際にトレードする前に参考にしてみてください。

インバース型のTBFとTMVについてはこちらの記事で解説しています。
どうして米国長期債連動型ETFなのか?
僕はTLTの様な債券ETFに投資をする際に次の様なメリットがあると考えています。
- 国債は最も情報が多い投資商品である
- 経済のサイクルが分かるようになる
- 金利が株や為替へ与える影響が理解できるようになる
- 変動率が控えめなため初心者でも大ケガをしにくい
- 株価の暴落時に価格が上昇する傾向があるためリスクヘッジとして使える

Cantomは投資初心者はTLTの研究から入るのを強くお勧めします!
TLTについて

償還まで20年以上の米国債の価格変動と連動した商品です。投資家としては30年債と連動すると考えて投資判断をすると良いと思います。非常にディフェンシブな商品で、株価がクラッシュするような危機時に価格が上昇します(金利低下が必須条件です)。金利配当も見込めるのでタイミングによっては高配当株よりも魅力的なケースもあります。
正式名称 | iShares 20+ Year Treasury Bond ETF |
ティッカー | TLT |
管理会社 | iShares by Black Rock |
マネジメント費 | 0.15% |
ホールディング | UNITED STATES TREASURY (99.48%) |
公式ページ | https://www.ishares.com/us/products/239454/ishares-20-year-treasury-bond-etf |
TMFについて

公式にはICE米国財務省20年超債券の日々の価格変動を3倍に換算することを目標とした商品(諸経費前)と説明されています。公式の説明はややこしいので、投資家目線としてはTLTに3倍のレバレッジが掛かった商品と認識しておけば大きな問題はないと思います。注意点としてはこの3倍の動きは目標値であること、デイリーベースでの計算になるので長期保有すると、単純にTLTの3倍の変動率にはならないという点があります。タイミング次第では長期保有してもリスクは限定的ですが、原則としてはデイトレード向きの商品です。
正式名称 | Direxion Daily 20+ Year Treasury Bull 3X Shares |
ティッカー | TMF |
管理会社 | Direxion |
マネジメント費 | 1.00% |
ホールディング | US Treasuries 27-30: 42.28% 24-27: 31.50% 20-24: 26.20% |
公式ページ | https://www.direxion.com/product/daily-20-year-treasury-bull-bear-3x-etfs |
まとめ
TLTなどの銘柄を通して債権と金利について勉強をすると、投資家として必要な知識が体系的に吸収できるので、投資を始めるには一番良い入り口になると考えています。ブル型の米国長期債連動ETFの投資タイミングについては僕が書いた「金利(1):長期金利と債券価格の変動」という記事が参考になると思います。長期的な債券価格の動きを論理的にイメージができるようになるので是非読んでみてください。
参考になればさいわいです。